韓国の退職金 (退職年金) 制度まとめ | 種類や受領方法など

こんにちは! Motoki です!

訪問してくださりありがとうございます😊

韓国では1年間会社に勤めると,退職金を受け取る権利が発生します!

本記事では,「退職金」と「退職年金」の違いや,退職金を受け取る方法など,韓国の退職金制度についてご紹介します!

「退職金」と「退職年金」の違い

日本だと「退職金」はよく聞くけど「退職年金」という言葉はあまり聞かないと思います.

しかし韓国では,これらは厳密には違う意味として用いられています.(韓国人も詳しく知っている人は少ないですが😅)

なのでまずは「退職金」と「退職年金」の違いについて,はっきりさせておきます!

「退職金」とは

退職者に対して,会社から支給されるお金

NAVER 辞書

辞書的な意味以外にもちゃんと解説します.(笑)

韓国では「勤労者退職給与保障法」にて,退職後14日以内退職金を支払うことを保障しています!

使用者は,勤労者が退職した場合には,その支給事由が発生した日から14日以内に退職金を支給しなければならない.

勤労者退職給与保障法

退職金の支給額

ちなみに退職金の金額は次のように計算されます!

退職直前3ヶ月の給与の1日平均賃金 × 30 × (在職日数 / 365)

とりあえず概算を出したい場合は,次のように計算すると楽です!

普段の月給 × 勤続年数

韓国語が可能な方は,雇用労働部が提供している「退職給与計算機 (퇴직급여계산기)」を使えば,正確に計算できます!

ちなみに,退職金を受け取った際は「退職所得税」という税金が発生します!

「退職年金」とは

退職年金制度とは,簡単に言うと「会社が定期的に退職金用のお金を積み立てて,退職時にそこから支給される制度」のことです!

つまり「退職年金」は,厳密には退職年金制度という制度のことを指しています!

🔻 より詳しい説明はこちら!

退職年金制度は,一時金として支給される退職金の代わりに,企業が金融機関に退職金に相当 する金額を一定期間積み立て,労働者の退職時に年金あるいは一時金として支給する制度.

単なる退職金の場合,会社が倒産すると退職金がもらえないケースがあるが,退職年金制度では退職年金が外部の金融機関に積み立てられるため,会社の経営状態に拘らず退職金を確実に受け取れるというメリットがある.

会社側から見ても,突発的な支出を無くすだけでなく,節税効果や運用による追加利益などのメリットがある.

退職金との違い

2つの違いを整理すると,以下の通りです!

  • 会社から直接支給される = 退職金
  • 金融機関を通して支給される = 退職年金 (制度)

退職年金制度の種類

そして,実は退職年金制度には3つの種類があります!

  1. 確定給与型 (DB:Defined Benefit)
  2. 確定寄与型 (DC:Defined Contribution)
  3. 個人型退職年金 (IRP:Individual Retirement Pension)
確定給与型 (DB:Defined Benefit)

確定給与型 (DB) は,以下の式で計算される金額を退職給与として受け取ります!

退職前30日の平均給与 × 勤続年数

退職金と非常に似ていますね!

会社は退職年金負担金を金融機関に積み立て,金融機関がこれを運用し,運用利益 (損失) を受け取ります.

運用利益があっても運用損失があっても,退職者は定められた金額 (確定給与) を受け取ることになります.

退職者にとっては,プラスになることもマイナスになることも無いということですね.

確定寄与型 (DC:Defined Contribution)

確定寄与型 (DC) は,退職給与が一定ではありません

社員がこれを直接運用し,財テクをすることができる年金です!

会社が毎年,社員の年収の1/12以上を金融機関に積み立て,社員はこの積立金を基に投資する金融商品を選ぶことができます.

確定給与型 (DB) とは違い,運用による利益 (損失) が社員に帰属します.

損失になる可能性もありますが,一定額の退職金よりも大きな金額を受け取る可能性もあります.

個人型退職年金 (IRP:Individual Retirement Pension)

上の2つ (DB, DC) は,退職時に解約することになります.

しかし,個人型退職年金 (IRP) は,退職者が独立で加入することができるので,退職後も運用を継続することができます!

転職や退職が多い場合には嬉しい退職年金制度です.(笑)

このIRP口座を定年退職するまで運用し,老後の年金として活用する人も多いそうです!

自営業者や1年未満の雇用契約者,短時間労働者も加入することができます.

ただし,年間納付額は最大1,800万ウォンで,税金控除は最大700万ウォンまでです.

さらに,発生した利益に対しては退職給与を受け取るときに課税されます.

退職金を受け取る方法

まず,会社が退職年金制度を利用していない場合は,退職金が指定した口座に振り込まれます!

退職年金制度のうち確定給与型 (DB) の場合も,指定した口座で退職給与を受け取ります!

退職年金制度のうち確定寄与型 (DC) の場合は,退職時に運用口座を解約し,運用損益を計算し受け取ります!

退職年金制度のうち個人型退職年金 (IRP) の場合は,以下の通りです!

  1. 退職金を受け取るための口座 (個人型 IPR 口座) を作る
  2. 会社の口座から1の口座に入金される
  3. 1の口座を運用 (すぐに受け取りたい場合は解約して一般口座に移す)

参考サイト

終わりに

以上,韓国の退職金制度についてご紹介しました!

私自身いろいろ調べて整理しながら書いたので,もし間違っている点がありましたら教えていただけますと幸いです!

本記事が,韓国で働きたいみなさんのお役に立てれば光栄です☺️

ここまで読んでいただきありがとうございます✨

では次の記事でお会いしましょう!

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